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院長ブログ

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カドル動物病院での避妊(不妊)去勢手術の特徴

2025.4.10

みなさんこんにちは!院長の廣瀬です。

今回は、当院で行っている避妊・去勢手術の特徴や流れ、安心して受けていただくための取り組みについてご紹介します。

避妊・去勢手術は動物たちの健康を守るために非常に重要な処置ですが、できるだけストレスや負担が少ない方法で行いたいですよね。当院では、飼い主様にも安心してお任せいただけるよう、さまざまな工夫をしています。

目次

日帰り手術が可能です

当院では、基本的に日帰りで手術が完了します。

  ・午前中にお預かりし、お昼に手術

  ・数時間院内で経過を見た後、17時〜19時頃にお迎え

  ・麻酔も短時間で覚醒する設計にしており、回復が非常にスムーズです

  ・術後の疲れやストレスを、安心して過ごせる自宅で癒せます。

高齢の子や、持病の状態によっては一泊入院をご提案することもありますが、多くの場合はその日のうちにご自宅へお帰りいただけます。

ご自宅での管理/観察が、心配な方には、1泊入院も可能になっています。1泊入院の費用は、特に何もない子の場合には、ホテルの料金の半額です(2025年4月現在)。

抜糸不要、負担の少ない縫合方法

当院では、皮膚の表面に糸が出ない縫合方法(皮内縫合)を採用しています。

  • 使用するのは体内で自然に吸収される溶ける糸

  • 生体適合性の高い素材で感染リスクも最小限

  • 筋肉・皮下・皮内の3層でしっかりと縫合

これにより、傷口を舐めてしまっても裂開しにくい構造になっています。

また、舐める原因の1つとして、表面にある糸の異物感があります。皮内で縫合することで、表面に出る糸が無いため、異物感がなく、ほとんど気にすることがありません。傷よりも手術前に使用した消毒薬の臭いが気になって、傷口というより、お腹全体のグルーミングをすることがほとんどです。

体への負担も少なく、実際、手術当日から元気に走り回る子もいます。

基本的にエリザベスカラーは不要

多くの病院では手術後にエリザベスカラーを着用しますが、当院ではカラーが不要なケースがほとんどです。

  • 表面に糸が出ていないため、動物が気にしにくい

  • 実際に当院では、99%程度の患者さんがカラー無しで問題ありません

  • ご心配な方には、カラーや術後服のご用意もあります

避妊(不妊)手術では卵巣・子宮の両方を切除します

避妊手術には「卵巣のみを切除する方法」もありますが、当院では卵巣と子宮の両方を摘出しています。

  • 卵巣のみの切除では、残った子宮が稀に腫瘍化するリスクがあります

  • 子宮を取り除くことで、そのリスクをゼロに近づけることができます

術後のフォローアップ

手術後の経過観察も大切です。

  • 術後約3日後に診察

  • 問題がなければ、それで診察終了・完治となるケースがほとんどです

術前検査は飼い主様と相談して決定

当院では、飼い主様の希望やご予算に応じて、必要な術前検査を選択していただけます。

選べる検査項目(一部例)

  • 血液検査(7歳未満;7項目、7歳以上;8項目、健診セット;19項目)

  • 猫:エイズ/白血病検査       犬:フィラリア検査

  • レントゲン検査(胸部)

  • 胸部/腹部エコー

  • 血液凝固系検査(PT, APTT, Fib)

費用の制限や、どこまでの安全性を求めるか、飼い主様としっかりご相談させていただいたうえで決定しています。

※術前検査は、通常価格よりお安く受けれるようにしていますので、一度ご相談ください。

手術前の注意点

ワクチン接種が必須です

   • 犬:5種混合ワクチン以上

   • 猫:3種混合ワクチン以上

※感染症の院内蔓延を防ぐためです。

ノミ・マダニの予防も必須

   • 通常の飼い猫・飼い犬には事前に予防薬の使用をお願いしています

   • 野良猫などには、当院で即効性のあるスプレータイプのノミ予防薬を処置します

一度来院していただき、術前の注意事項の説明や、手術日の予約が必要です

   • 通常の飼い猫・飼い犬には事前に予防薬の使用をお願いしています

   • 野良猫などには、当院で即効性のあるスプレータイプのノミ予防薬を処置します

手術の流れ

最後に

避妊・去勢手術は、動物の病気予防やストレスの軽減、生活の質向上にとって非常に大切です。

カドル動物病院では、できるだけ動物への負担を減らし、飼い主様にもご安心いただけるよう、さまざまな配慮を行っております。

ご不安なことやご質問があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

また、以下のブログも参考にしてください。

避妊(不妊)手術と去勢手術って何でするの?
【獣医師解説】犬種・体重別の避妊去勢手術の推奨時期とは?